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2017年2月5日

   福音と宗教−第二部先行版の掲載

 本書(福音と宗教−第二部先行版)は、著者がこれから出版しようとしている『福音と宗教U』の本論部分を、先行してデジタル版で刊行して、ホームページ上に出版するものです。著者がこの『福音と宗教』という著述に取り組む動機とか目的については、前著『福音と宗教T』の「まえがき」で述べた通りですが、その下巻になる『福音と宗教U』は未完成です。しかし本論部分は完成していますので、とりあえず本論部分を誌友の諸兄姉に見ておいていただきたいという願いから、このような未完成作品を公開することに踏み切りました。未完成部分は「附論 福音と仏教」の部分です。福音が全世界に宣べ伝えられるべきものであるならば、世界の東半分の大きな部分を占める仏教文化圏における福音告知活動について考察を深めなければなりません。とくにこの日本が東アジア仏教圏に属する国ですから、わたしたち日本のキリスト者にとってその必要は切実です。しかしその課題は、著者のような浅学非才の者には荷が重すぎます。いつ執筆を終わる時が来るかもしれない著者の年齢からすると、とりあえず完成した本論を刊行できる態勢にしたうえで、「福音と仏教」という主題を「附論」という形で、じっくり時間をかけて取り組みたいと願っています。「附論 福音と仏教」が完成した段階で、『福音と宗教U』を書籍の形で刊行する予定です。それが今年末になるか来年になるか、その時期は分かりません。今しばらくお待ちくださるようにお願いします。したがってこの「まえがき」も先行して発表するデジタル版への「まえがき」であり、正式の書籍版では書きかえなければならない仮の「まえがき」であることをご了承ください。

                                 市 川 喜 一



2017年1月

   天旅ホームページの編集作業が完了しました

 天旅ホームページは、主筆市川喜一の新約聖書探究の著作を広く公開するために、2000年の秋にインターネット上にアップロードしました。以来十数年にわたって主筆自身が不慣れな作業を続けて、著作を一冊ずつアップロードしてきましたが、2015年に再校正を経た第二版のテキストを用いた保存版を刊行した機に、ホームページの全面的な更新を計画しました。幸いコンピュータとホームページ編集を専門とされる関本順氏が集会に参加されるようになり、氏にその作業をお願いすることになりました。  すでに2016年の五月には市川喜一著作集本文の公開は始まっており、多くの方がそのホームページをご覧になっています。しかし章や節、注などの表示の編集は未完で、印刷書籍のような明瞭さには達していませんでした。その表示の明瞭さにコンピュータで読む便利さを兼ね備えた著作集にするために、関本氏はさらに様々な工夫を凝らして、ホームページ上の著作集を作成してくださいました。その工夫は天旅ホームページ内の「市川喜一著作集」のページの各種ボタンとその使用法を解説した {ヘルプ}ボタンを活用してお使いください。

 市川喜一著作集は、書籍にすれば一万ページに及ぶ膨大な量の著作です。そのすべての表示を正確に再現することは、大変な労力を要する作業です。関本氏はその労を引き受けてくださり、一年数ヶ月をかけて2016年の年末に完成してくださいました。2017年の新年にあたって、新しく完成した形の天旅ホームページを公開できることを、神の恵みとして感謝をもってご報告いたします。

 実は関本氏は主筆市川が学んだ現京都工芸繊維大学の後輩であり、その大学で教えてこられた方です。その関本氏が、わたしが聖書を基礎に埋めて建て、何年間も集会をしてきた岩倉の家を購入してわたしの後に住まわれました。比叡山を望むわたしの書斎もそのままにして使い、霊想を深めてこられました。わたしが晩年になって偶然氏と出会って、このようにホームページの仕事を託すようになったのも、人の思いを超える神の導きとして深く感謝し、ここに天旅ホームページの完成を誌友各位にご報告する次第です。
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