50 反対しない者は味方 9章 38〜40節
38 ヨハネがイエスに言った、「先生、わたしたちはある者があなたの名によって霊を追い出しているのを見かけましたが、彼がわたしたちの仲間にならないので、やめさせております」。 39 ところが、イエスは言われた、「その者をやめさせないがよい。誰でもわたしの名によって力ある業を行いながら、すぐ後でわたしをそしることはできない。 40 誰でもわたしたちに反対しない者は、わたしたちの味方である。
一致の土台
このヨハネの発言は、「わたしたちの仲間にならない」とか「わたしたちはやめさせております」という表現が示しているように、イエスの地上の活動の時期のものではなく、初代の教団が自分たちのグループに所属しない者たちの霊的活動を問題にした時の状況を反映している。自分たちに所属しないという理由で、他の人々のイエスの名による霊的活動を禁じようとする動きに対して、霊に感じた一人の預言者が、四〇節の「誰でもわたしたちに反対しない者は、わたしたちの味方である」という言葉を、天に上げられたイエスの言葉として語り出し、それに三九節の「誰でもわたしの名によって力ある業を行いながら、すぐ後でわたしをそしることはできない」という言葉が説明として付け加えられたものであるとされる(NTD)。